日照時間と身体の不調の関係
冬の不調に関係するビタミンD不足について
冬になると寒さでの不調が多くなりますが、日照時間も身体の不調に大きく関係するのをご存じでしょうか?
今回は日照時間がビタミン不足と関係し、身体とメンタル不調にかかわる件について書いていきます。
日光とビタミンD・セロトニンの関係
これから冬にかけて日照時間が短くなると、腸でカルシウム吸収を促進する作用をもつ「ビタミンD」が不足しやすい時期になります。
このビタミンDの効果には、骨密度を上げるほかにも、免疫力を高める作用もあります。
体内に侵入してきた細菌・ウィルスを破壊する「マクロファージ」を活性化させる機能や、「免疫が過剰反応し正常な細胞まで破壊する状態(アレルギーなど)」を抑える働きがあり、とても重要です。
ビタミンDが不足するとカルシウムを上手く吸収できず、カルシム不足状態になるので骨折や骨粗しょう症のリスクが上がるのは勿論ですが、けいれんや筋肉が急につるなどの症状も起こりやすくなります。
また、ビタミンDは「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの合成にも関係します。
セロトニンは精神を安定させる効果があり、不足するとイライラする、落ち込みやすくなる、気分の浮き沈みが激しくなる、寝つきが悪いなどの症状が出やすくなるといわれています。
冬に日照時間が少なくなり日光を浴びる時間が減って起こる症状を「季節性情動障害(SAD)」といい「冬季うつ病」とも呼ばれます。
日照時間が短い地区では自殺率が高くなるなんてデータもあったりするので、日照時間が少なくなる冬時期は意識的にお日様に当たるように気を付けてみると良いですね。
ビタミンDを増やす方法
このセロトニンを増やすために必要なビタミンDは体内で生成することが出来ず、皮膚が日光の紫外線に当たることで生成されます。
紫外線は当たりすぎても皮膚がんの原因になったりと有害な面もあるので、10~15分程度の日光浴が推奨されています。
また、皮膚で反応するため、日光に当たる皮膚面積が広くすると効果的であり、日焼け止めはビタミンDの合成量を低下させてしまうので、日焼け止めは状況・用途によって使い分けましょう。
オフィスや在宅でデスクワークがメインになる職種の方は、日光を浴びる時間が少なくなり、かつ運動不足にもなるので特に気を付けて下さい。
朝の日を浴びてウォーキングをする、朝に少し歩いて通勤をして日光を浴びるようにするなどしてみてはいかがでしょうか?
どうしても難しい場合は、サプリメントで補給するのもおすすめです。